1stsingle 謎
小松未歩さんのデビューシングル。編曲:古井弘人
名探偵コナンのOPとして97年4月7日から98年3月23日のシリーズ最長期間ONAIRされ、
発売から15年以上経つ今でも「コナン君といえば小松未歩」(逆もあり)という人も多い超代表作。
メロディの勢い・曲全体のスピード感が心地よく、そこにパズル的に組み合わさった歌詞との相性がくせになります。

コナン君のタイアップコンペのために作られたといい
特にOPで流れる部分はコナン君の世界観をかなり意識して書かれていると捉えることができ
「君はまだ 疑うことなく〜」の部分は、正体を隠して蘭に接するコナン君目線、などと想像するのも楽しいです。

未歩さんの代表曲として知名度が高いこの曲ですが、同時に「歌詞が難解」という意見もあり
検索ワードに「謎 解釈」とか「謎 歌詞 意味」が引っかかってきたりします。

2番のサビのように「私」が恋をしている相手が「謎めいた人」なのかもしれないし
そもそも「私」は「恋」をしているのかどうかが謎だ、とか
「あなた」へのこの伝えようのないこの気持ちそのものが「謎」なのかもしれない(?)とか
私もいろいろ考えてみたのですが、いや待てよ、と思ったことがありまして。

歌詞って人によっては「この歌詞はこんな世界観なんです!」とか
「実はこんな裏設定や比喩表現があって探してみてください!」みたいに書く人もいると思いますが
私個人は未歩さんの歌詞をそういう視点で見たり受け取ることは少ないのです。
未歩さんが以前「この曲はこういう曲です」って自分で決めつけたくない、
というコメントをされていた、というのもありますが
私が感じる未歩さんの歌詞の魅力というのが
悲しい歌であっても歌詞のワンフレーズに勇気を与えられたり
明るい歌であってもその中のワンフレーズが心に突き刺さったり
昔は分からなかった表現や気持ちが何年か後になって分かるようになったり
共感したりそんな考え方もあるんだって気づいたり
歌詞と聴く人の心が自然に歩み寄っていくような、
聴く人が言葉を自由に感じられる余白を与えてくれるようなさりげなさがある、そういうところだなぁと。
後期の曲にはストーリーがはっきりしている曲が増えてくるように思いますし
歌詞の考察を否定したいわけでは全くないですよ!!とそこはしっかりアピールしておきたいのですが、
特に初期の曲は「どういう意味があるか」だけではなくて
「この言葉の選び方が好き」、みたいに自分の琴線にふれるフレーズを探してみる、
という楽しみ方もおもしろいですよ、とおすすめしたいと思います。

■裏ジャケット

初回プレス版とそれ以降で裏ジャケットの絵柄が違います。
初回プレス版 追加プレス版
左が初回プレス、右が追加プレスです。
私が買った1998年2月ごろにはもう追加プレスになっていました。
追加プレス版では長戸大幸氏のプロデュース名義のひとつであるROCKAKU表記が目立つようになっています。
8cmシングルは中古ショップでも扱いが減っていることもあり手に入れにくい状況ですが、
地方の地域バザーで初回版を見つけたことがあるので、
意外なところで見つかることもあるかもしれません。

■アナログ盤の存在

後で情報を追加します。私は持ってません!